01.提案の背景 -Background-
ある水処理設備メーカーの大型設備用ステンレス材料の案件。この業界では、特に海外の設備は2相ステンレス鋼という材料が一般的に使用されていました。クライアントも海外向けの設備に対しては、この2相ステンレス鋼を用いて製造を行われていました。
2相ステンレス鋼は海外での需要が主でしたが、国内でも様々な分野において当鋼種の需要の高まりが見られるようになり、国内ステンレスメーカーでの開発が活発化していた時。その中で画期的で新しい2相ステンレス鋼も開発されるようになってきていました。
02. 西鋼のソリューション -Solution-
本案件を担当するにあたり、新しい2相ステンレス鋼こそがクライアントの設備に最適と分析し、ステンレスメーカーとともに何度も何度も技術的なPRを重ねました。その過程は決して平坦ではありませんでしたが、新鋼種のメリットは十分に認められ、設計に採用されることとなったのです。そしてそれがクライアントの大きな結果につながります。その新鋼種の特色を生かして開発した設備が、クライアントにとって、非常に大きな国内案件の成約にもつながったのです。
また当鋼種を用いた設備は国内初の実績となり、ステンレスメーカーからも賞賛される案件となりました。
素材だけを見ず、クライアントの最終製品をイメージし、プロフェッショナルとしてその素材の力を提案し続けたこの案件は、この上ない結果を生み出すことができました。