01.提案の背景 -Background-
フィリピン共和国タガニートニッケル・コバルトプロジェクトにおいて、ニッケルHPAL精錬プラントに使用する材料(約400ton)を調達するメタルワンとの共同プロジェクト。海外案件にもかかわらず、約400tonの見積を短時間でする必要があったため、部内でアイテムごとに担当を振り分け、メンバー一丸となって同時に進める方法を選択しました。日々の連携がしっかりされていたこともあり、各メンバーが日々、明確に担当業務を進行。短時間ながら約400tonという量に対して期限内の回答を達成することができました。しかし、それはプロジェクトの入口にすぎません。
02. 西鋼のソリューション -Solution-
受注後もプロジェクトは終わりません。現地担当者が来日、切断方法や検査・出荷体制のキックオフミーティングを実施しました。国内の案件と異なり、英語を中心としたミーティングとなります。営業、事務、現場のメンバーが参加。可能な範囲の英語に身ぶり手ぶりを加えながらのやりとりでも、より良い物をつくろうという熱意はプロジェクトメンバーの姿勢にしっかりと現れていました。その結果、大きな問題もなく材料を供給することができ、プラント完成を迎えることができました。
このプラントは、世界に先駆けて商業生産に成功した高圧硫酸浸出法(HPAL法)を用いて低品位ニッケル酸化鉱からニッケル・コバルト混合硫化物を生産するもので重要資源の生産プラントとなりました。チームワークを駆使し、受注後のきめ細やかで真っ直ぐな対応を実現したプロジェクトチームは、この重要なプラントの完成に大きな喜びと達成感にあふれました。